サボテン 温室派のあなたへ


1.サボテンの置き場所(フレーム)
<フレームの長所>
・比較的簡単にできて、安上がりであること。
・掘り込みなので、地熱の利用ができ、冬期における保温のよいこと。
・丈が低いので、冬期において風当たりが少なく、熱の開放が少ないこと。
・適度の温度により、サボテンの成育がよいこと。
・厳寒の候において、防寒設備が容易であること。
・酷暑の候において、かなり、開放的に栽培ができること。
サボテン 温室派のあなたへ
<フレームの短所>
・雨の日とか、雪の日、あるいは風の日など、作業はもちろん、十分に見守りができないこと。
・交配時に開放すると、昆虫による、自然雑交が起こりやすいこと。
・ふたのあげ上げ下しが、繁雑なこと。
・ガラス面に近いため、日焼けを多く起こすこと。
・風の日、ふたが飛びやすいこと。
・一方的な射光のため、サボテンの成長が一方的になり、形がくずれやすいこと。
サボテン 温室派のあなたへ

2.サボテンの置き場所(温室)
サボテン 温室派のあなたへ <温室の長所>
・雨の日、雪の日、風の強い日など、中に入って作業や観察ができます。電灯の設備をすれば、夜間も作業ができること。
・交配時、天窓のみの開放ですむので、昆虫の乱入を防ぎ、雑交の恐れが、より少ないこと。
・ふたの上げ下しの繁雑さがなく、自由に通風の加減ができること。
・ガラス面が遠いので、日焼けを起こすことが少ないこと。
・雨の日も安心できること。
・両屋根式温室の場合、均整よく成長すること。
サボテン 温室派のあなたへ <温室の短所>
・設備費に費用がかかり、すぐ誰でも作れないこと。
・フレームにくらべて、思うように風通しができないこと。
・フレームにくらべて湿度が保たれないので、乾燥がちになります。フレーム栽培より成長が劣ること。
・大気に面する面積が広く、冬期、フレームにくらべて、より冷えること。
・厳寒の候において、防寒設備がより困難であること。
・酷暑の候において、フレームのように開放的に栽培ができないこと。

3.サボテンの置き場所(パイプハウス)
<パイプハウスの長所>
・建設に要する労力がたいへん少なく、規模の大きい場合に効率的です。家庭内労力で十分であること。
・資材費が安くて、しかも鉄パイプが等間隔に立ててあるので、風や雪にも強いこと。
・採光がよく、換気能力が高い。側面と裾を両側で操作できること。
・ビニールフィルムは光線の透過がよく、植物の成育に重要な、相当量の紫外線を透すためよく育つこと
・ビニールフィルムは熱の伝導率が低く、熱の保持がよく保温力が強いこと。
・耐候性があるので、ハウスとして年間を通して直射日光に当たっていても、伸張力はさほど劣化しないこと。
サボテン 温室派のあなたへ
<パイプハウスの短所>
・ビニールフィルムは光線の透過がよく、保温力が強いので、反面、昼間の保温が過ぎ、失敗することがあること。
・ビニールフィルムが埃を吸着して、光線の透過が悪くなりやすいこと。
・ビニールフィルムの張り替えを1〜3年の間隔で行なわなければならないこと。
・強光線や高温対策として、ビニールフィルムの二重張りや遮光布の貼付が望ましいこと。
・ハウスの換気が十分でないので、サボテンが蒸し作りになり、軟弱になりやすいこと。
サボテン 温室派のあなたへ

4.自分に合った栽培設備を選びましょう
サボテン 温室派のあなたへ  サボテンは、もともと野外に生えているものですから、乾燥には極めて強いうえにかなり耐寒性がありますから、簡単に枯れることはありません。
 戸外で栽培すると、大切な時期に、温度が低いため、生長が鈍ってしまい、見劣りのする姿となることが多いものです。サボテンが、きげん良く育っているときは、肌色は美しく刺の色も冴え、その魅力に引き込まれていくものです。

 元来、厳しい乾燥地に生えていて、強光線や烈風にさらされている植物に、フレームや温室は必要ないように思われますが、原産地とは全く違う条件の下で、しかも鉢植えでサボテンを育てるには、それなりの対策が必要です。
 空中の塵埃や煤煙を防ぎ、長雨を避け、冬の低温から守る、などのほか、生長に応じて光線を加減したり、生長に必要な温度を保つなど、栽培室の効用は非常に大きいのです。
 栽培室は、フレームでも温室でもパイプハウスでも、各自の立地条件に合わせて作ればよいのですが、上述の長所・短所を参考にして、次の点を考慮したら良いものができると思います。
サボテン 温室派のあなたへ <できるだけ長時間陽が当たること>
 とくに冬の日照を重視しましょう。南向き、東南向きならば理想ですが、ほかの向きでも止むをえません。
 地上でなく屋上でもよいのです。
サボテン 温室派のあなたへ <事情の許す限り大きめのものをつくる>
 今は手持ちのサボテンが少なくても、将来の増加を見越して余裕のあるサイズのものを作りたいものです。空気容量の少ない栽培室ほど、温度の昇降が急激で日常管理に苦労します。
 ある程度の広さがあると、温度の変化がゆるやかで、通風口を開けても、湿度なども、急には変わりませんから、ふだんの管理が、ずっと楽になります。
サボテン 温室派のあなたへ <しっかりしたものを作る。>
 日曜大工の手作りでも結構ですが、初めに手間をかけて、隙間風などが入らないよう、丁寧な作業が大切です。栽培室がいいかげんですと、いくら骨を折っても、うまく育たない結果となります。
 また、初めに手間を掛けておけば、維持費も少なく、耐久力もあるので、結局経済的になります。
 被覆材は、ガラス・ファイロン・ビニールなど色々あり、それぞれ得失がありますので、さまざまな条件を考えて決めるのが、良いことだと思います。

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